我が家に むぎが来て4週間位経った頃、うんこの中に白く細長い虫のような物が入っているのに気付きました。これなんだろう?虫っぽいけど・・
数日後、妻からラインで写メが送られてきました。
むぎのおしりから輪ゴムが出てると思い、引っ張ったら細長い虫だったって。しかも生きてる。やっぱり、今まで見てきた物は全部虫だったんだ・・・

帰宅後、むぎのうんこを持ってかかりつけの病院へ。先生に写メを見てもらい、うんこを検査。回虫で間違いないとの事。今回出てきたのは成虫だけど、卵がまだ腸の中にいる可能性があるので何回かに分けて薬剤治療をするのを勧められた。
検便の結果、虫の卵が発見された。
回虫や他の寄生虫を調べてみた
🦠 犬回虫(Toxocara canis)
特徴
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犬によく見られる消化管寄生虫
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白くて細長いそうめんのような形(成虫は 5〜18cm)
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子犬に多いが、成犬も感染することがある
感染経路
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母犬から胎盤・母乳を通じて子犬に感染
→ 生まれた時点ですでに感染しているケースも多い -
糞便中の卵を口から摂取(散歩中に土や他の犬の便を舐めるなど)
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中間宿主(ネズミなど)を食べることで感染
主な症状
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下痢、嘔吐
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元気がない、食欲不振
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栄養不良で体が痩せる
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お腹がポッコリ膨れる(典型的な子犬の症状)
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咳(幼虫が肺に移行する時に出ることがある)
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重度の場合 → 腸閉塞や死亡のリスクも
飼い主が気づくサイン
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便や嘔吐物に 白いヒモ状の虫 が混じる
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子犬のお腹が不自然にふくらんでいる
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成長が遅い
診断と治療
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便検査 → 卵を確認
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駆虫薬の投与(フェンベンダゾール、ピランテルなど)
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子犬は特に早めに駆虫(生後2〜3週齢から定期的に)
予防方法
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定期的な 便検査 と 駆虫薬
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フィラリア予防薬に消化管寄生虫駆虫効果が含まれるタイプを選ぶと効率的
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糞便の早期処理(卵は土の中で長期間感染力を保つ)
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子犬のときは特に計画的に駆虫を繰り返す
🦠 犬がかかりやすい寄生虫(回虫以外)
🩸 消化管寄生虫
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鉤虫(こうちゅう)
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消化管にくっついて血を吸う → 貧血・血便・下痢
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子犬や体力の弱い犬は命に関わることも
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土壌から感染、散歩でも拾いやすい
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鞭虫(べんちゅう)
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大腸に寄生 → 慢性的な下痢や粘血便
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成犬にも多い、長期的な体調不良の原因になる
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条虫(サナダムシ)
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ノミを介して感染
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肛門周りに「米粒状の虫片」が付着、お尻を地面にこすりつける仕草が見られる
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❤️ 血液寄生虫
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フィラリア(犬糸状虫)
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蚊が媒介 → 心臓や肺に寄生
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咳・疲れやすい・腹水・死亡リスク
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毎月の予防薬が必須
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🪲 体外寄生虫
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ノミ
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かゆみ・皮膚炎・脱毛
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アレルギーや条虫感染の原因にも
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マダニ
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草むらで付着、吸血 → 皮膚炎・貧血
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バベシア症など重篤な病気を媒介
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ニキビダニ(毛包虫)
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毛根に寄生 → 脱毛・赤み・膿皮症
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子犬や免疫が落ちた犬で発症しやすい
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✅ ポイント
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子犬に多い:回虫・鉤虫
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成犬でも多い:鞭虫・フィラリア・ノミ・マダニ
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命に関わる:鉤虫(子犬)、フィラリア、マダニ媒介の感染症
その後の薬剤治療
最初の薬剤投与から1週間後、検便の結果 まだ卵があったので再度薬剤を。翌週の検便では卵は発見されなかったが、念のため1ヶ月後さらに翌月と計5回治療しました。
飲んでいた薬は主にフィラリアの薬で、回虫にも効果があるとの事でした。
検便は定期的に行った方が良いでしょう。
そういえば、昔実家で飼っていた柴犬の「コロ」はフィラリアでした。外で飼っていたので感染した蚊から刺されたのだろうと思います。

どうでもいい話だが・・・
昔、水産関係の仕事をしていました。冬場によく仲買(なかがい)からブリを1匹買っていたのですが、さばいた身に寄生虫がいた事がありました。回虫かどうかは分かりませんが、白くて長い虫でした。
後日仲買の方に聞いたら、天然の青物(ブリ、アジ、サバなど)には、よくいるらしいです。我が家の嫁は しばらくブリが食べれなくなってました。(笑)